まきどき村とは?

まきどき村は、新潟市西蒲区福井集落(旧巻町)にある、築250年のかやぶき古民家「福井旧庄屋佐藤家」を拠点に活動する架空の村。ここで、4~11月の毎週日曜日の朝6時から畑仕事と朝ごはん会を開催しています。

まきどき村のはじまりは1999年。「畑は人と人をつなぐ拠点になる」という創設者の直感を実証するべくスタートを切りました。

常連参加者には、この福井集落で暮らす人や、創設メンバー、加茂から50分かけて毎週通ってくる人もいます。その他にも、学生や、親子、夫婦や社会人など多様な人が、入れ替わり立ち替わり「畑をやってみたい」とか、「あの人に会えるかな?」とやってきます。そうして、その日にたまたま集まった人たちが、少しずつ手を動かして汗を流すことで、まきどき村は続いてきました。

20年を振り返ると、畑の移転や活動拠点ができたり、米作りをはじめるなど、色々な出来事が浮かんできます。

季節が移ろうようにまきどき村も少しずつ変わっていきますが、おしゃべりをしたり、土いじりをしたり、野菜を収穫したり、のどかな集落を散歩したり、囲炉裏で暖まったり、釜戸でごはんを炊いたり、おかずを作ったり、縁側で昼寝をしたり、美味しいごはんを食べたり、薪を割ったり、集落のおじいちゃんおばあちゃんのお話を聞いたり・・・のんびりとした時間を過ごせる場であり続けられたらいいなと思っています。

まきどき村の歩み

まきどき村は新潟市西蒲区福井集落(旧巻町)にある、「福井旧庄屋佐藤家」(NPO法人福井旧庄屋佐藤家保存会が管理)を拠点に活動するグループ(任意団体)です。4~11月の毎週日曜日の朝6時から畑仕事と朝ごはんを食べる活動をしています。

始まりは1999年。新潟大学大学院に在学中だった西田卓司が大学時代に農作業を体験したことから「畑は人と人をつなぐ拠点になる」と直感して日帰り温泉「じょんのび館」の空き地を利用して畑をスタート。当初のコンセプトは「畑のある公園づくり」。日帰り温泉と日本第1号地ビールであるエチゴビールブルーパブ(現在は閉店)という人が集まる場所につくることで、もっと気軽に畑体験をしてほしいと設立しました。

当初は、おにぎりを持参して、地元のおばあちゃん達が開いていた「ほたるの里朝市」で漬物を買い、食べていましたが、炊飯ジャーやカセットコンロを持ち込み、畑の隣の芝生で朝ごはんを造って食べるように。2004年にNPO法人旧庄屋佐藤家の事務局長・斉藤文夫さんの声がけにより、畑仕事の後に、朝市で漬物を買い、築250年以上の古民家で、釜戸でご飯を炊き囲炉裏を囲んで朝ごはんを食べるスタイルになりました。

「ほたるの里朝市」は、残念ながら2015年頃に閉店。おばあちゃんの漬物は食べられないが、おすそ分けを頂いたり、自分たちで漬物を漬けたりもしています。2018年には耕作放棄されていた1反6畝の田んぼで米作りもスタート。まきどき村の朝ごはんで使う米の自給率100%を達成しました。

常連メンバーは、まきどき村開始時からは入れ替わりつつ、20~50代くらいで、夫婦、大学生、親子、社会人と多様な人達が通っています。平時は数人~十数人が集まって活動しています。