風間直子「まきどき村はチャレンジの場」【村民インタビュー】
風間直子さん
新潟県小千谷市出身。大学時代より長岡市栃尾にある栗山沢集落で80代のおばあちゃんたちが集うお茶飲み会「栗の実会」に参加。大学卒業後は様々な職を経験。2019年春に福井集落へ移住。現在は酒蔵でのお手伝いを行っている。まきどき村に通い始めて1年が経つところ。
インタビューした人:酒井明(さかいあかり)
今回インタビューをしたのは、今年ご結婚され、まきどき村に通い始めたばかりの直子さんです。インタビューで直子さんがまきどき村に通い始めるまでのきっかけの数々を知ることが出来ました。 私も「何気ない日常を大切にしたい」という部分についてとても共感できました。水道の蛇口をひねれば水が出てくることとか、当たり前と思うことに、感謝すると心の余裕や豊かさを私も常に持ちたいと常々思います。
おばあちゃんたちへの憧れ
ご実家が稲作、家庭菜園を行っており、子供のころから農作業に親しむことが多かったけれど、子供のころは農作業には興味がなかったという直子さん。その考えががらりと変化したのが、大学生の時でした。
2004年10月23日に中越地震が新潟で起こり、甚大な被害をもたらしました。しかし、震災からの復興の力が各地で沸き起こっていたといいます。大学生も被災者の方々の力になりたいと、様々なプロジェクトが発足しました。直子さん自身もこれらのボランティアに参加する中で、地域の姿、力強さを垣間見る場面が何度もあったといいます。元気はつらつで明るいおばあちゃんたち。おばあちゃんたちは深入りしすぎず、離れすぎず人とかかわる術を持っていました。そんな姿に尊敬と憧れが生まれたといいます。
現在は唐澤さんとのつながりがきっかけで福井集落へ引っ越し、まきどき村に参加するようになりました。
季節は巡る
「角田山の麓で行うまきどき村の畑での作業中、作物の成長や周りの景色から季節を感じることが出来る」と直子さんは言います。
まきどき村の畑の周りには一方には林が、その反対側には水田が広がっています。私も作業をしていて、まきどき村の畑の周りの景色は素敵だなと思っていました。
まきどき村はチャレンジの場
「まきどき村はチャレンジの場所」となおこさんは言います。大学生の時、ボランティアでは、聞き手に回りおばあちゃんのお話を聞いていました。その時はおばあちゃんの笑顔にしたいという気持ちでボランティアを行っていたといいます。
しかし、まきどき村は自身が住む福井集落内にある旧佐藤家を拠点にした独特のコミュニティです。これはボランティアの時とは違って自分から発信していきたい場であると直子さんは語ります。
ボランティアの際おばあちゃんたちに対して憧れを抱いた「人と人とのつながり」を今度は自身でもできるようにしていきたい。今考えている新たな目標としてはまきどき村の畑を充実させること、巻の地域の方々を巻き込んだご飯会、まきどきの畑でできた野菜の販売や飲食提供など、参加者や地域の人と関わりながらやってみたいそうです。
ボランティアをしていた時にしていたことは、他者への働きかけで、それを行う中で、自分が何を大切にしたいかを明確にして、現在はそれを実現されようとしているのだとインタビューから知ることが出来ました。直子さんの目には、まきどき村はたくさんの可能性を秘めたものに映っているのだと考えます。
酒井明
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