唐澤源子「自分にとっては家庭の延長」【村民インタビュー】

唐澤源子さん

まきどき村歴6年・現職は新潟市役所・いつも家族で参加している料理上手なお母さん

インタビューした人:河野有沙


まきどき村が導いたもの

中高生の頃から農家になりたいと思っていて、大学や仕事、プライベートでずっと農に関わってきたもと子さん。10年ほど県外で暮らした後、再び新潟に戻り日常的に畑のある生活をしようと考えていたそうです。そんな時、実家近くのツルハシブックスで出会った西田さんからまきどき村に誘われ、活動に参加するようになりました。その後、同じくまきどき村に通っていた唐澤さんと結婚し、子供が生まれたタイミングで福井に引っ越してきました。

必要なものを身の回りでまかなう暮らし

 そんなもと子さんに暮らしの価値観についてお聞きすると、「資本主義の良いとこ取りをしながら、命を大事にする軸を持ち続けること」が自身にとってのいい暮らしだと話してくれました。資本主義の要素としてのお金、効率性・利便性などを大事にしながらも、自然や健康、家族や周りの人との関係に関しては資本主義に振り回されず、食べ物など暮らしに必要なものを自分たちで作ったり、より身近なところで調達したりすることも大切にしたいと考えているそうです。

 福井に移住して、自然や農が身近にある心地よさや近所付き合い、お祭りなどの共同作業を通して、自分たちで地域を作っていく楽しさを実感しているといいます。

暮らしの一部になるとは

 毎週家族でまきどき村に参加しているもと子さんにとって、新しい家族ができ、福井での暮らしが始まる中で、まきどき村の活動は常にあり、まきどき村は通う場所というより暮らしの一部としての場所になっていったのではないかと思います。

 もと子さんはまきどき村について、「福井に越してきてからは毎日まきどき村のフィールドにいるので、今では家庭の延長っぽい」といいます。収穫が安定したり田んぼができるようになったりと良い面もあるが、「『日曜でも早起きしていくぞ』という気合いも減って、家庭とまきどき村の活動の切り換えがなくなった」とも話していました。

 ですが気軽に参加できるまきどき村だからこそ、ライフスタイルが変化しても継続することができ、農業に携わる暮らしが送れているのだと感じました。

まきどき村

新潟市西蒲区福井地区で、毎週日曜日の朝6時から、畑仕事と朝ごはんを作って食べる集まりをしています。

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